日本は世界のインスピレーション(感化)の源!
今朝から 高津 尚志さんの新刊『世界の経営幹部はなぜ日本に感化されるのか 〜 伝統文化の叡智に学ぶビジネスの未来』を読み始めたのですが、読み始めたら止まらなくなって仕事もそっちのけで一気に読み終えちゃいました。
ていうか、そもそもこんなタイトルで、表紙に「禅」や「合気道」なんて書かれていたら、僕は読まざるをえません!笑
本書は世界的なビジネススクールIMDが「これからの世界を考える上で鍵を握る地域を1週間訪ね、見聞を広め、考察を深める」というGlobal Immersionを東京で実施した時の話がベースになっていて、そこでエグゼクティブな受講生たちが禅や生け花、合気道、日本酒という日本文化に触れ、また様々な日本企業の方から話を聞き、新たな発見をしていく様が鮮やかに描かれていました。
本書にも書かれていたように、日本が長い年月をかけて受け継いできた文化は、個人の在り方・生き方から始まり、チームや組織の導き方、ライバルとの対峙の仕方、苦難との向き合い方、社会や環境との共存の進め方に至るまで、実に多様で豊富で、応用可能な教訓を与えてくれる「豊かな智慧の源泉」ですね。
そして、本書では次のようなことも書かれていました。
「潮目は明らかに変わってきている。こと「生活文化」、つまり、在り方や生き方に関する思想と方法の全体に関して言えば、諸外国の日本への関心は著しく高くなっている。日本の存在感はとても大きい。生活文化に関して言えば、日本は「脅威」ではなく、世界の「インスピレーションの源」なのだ。」
「移行する世界の中で、何らかの答えを、突破口を、あるいはこの時代を歩むにあたって必要な道具を日本にも止めようとする動きが、とりわけ欧米諸国のリーダー層の中で強くなっているように私は感じている。」
これはまさに僕が昨日の投稿でも書いた「スペインの大学院 IE(リーダーシップ専攻)で1年半学びながら感じたことは、疲弊している西洋のビジネスリーダーたちが東洋(の知恵)にヒントを求めようとしているというものでした」に近いですし、そもそも僕が合気道の稽古を始めたのは、IEのAcademic Directorで合気道の黒帯を持っている教授から「あなたが今学んでいることと合気道には共通点があるんだよ」と言われたからです。
いやー、面白かった!本書を読んで共感しかないと同時に、日本文化を活用してこんな素晴らしいプログラムを作ったのはほんと凄いなーという、ただただ頭が下がる思いしかありません。少なくとも僕にはできないことです。プログラム作りという観点からもめちゃくちゃ勉強になりました。
Keiichi Toyoda Official Website
スパイスアップ・ジャパン(代表取締役)/神田外語大学(客員教授)/上智大学(非常勤講師)/レインボータウンFM(ラジオパーソナリティ)/NPO留学協会(副理事長)/グローバル人材育成/海外"殻破り"研修/ポジティブリーダーシップ/変革マインドセット/アルゼンチン育ち/上智大学卒業/IE University(スペイン)卒業/合気道/翡翠流抜刀術/著書『人生を変える単純なスキル』など全19冊
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