『すごい壁打ち』を読了

「リスクはほとんどなく、得られる成果は大きい。それが壁打ちという対話法の魅力です。」

大学の先輩でもある石川さんの新刊『すごい壁打ち』を読み終えましたが、なによりもこの「壁打ち」というテーマでこれだけ深くこの文量を書けることが凄いなーと思いました。さすが年間1000回以上の壁打ちをしているだけのことはあります。

壁打ち、、、、考えてみたら、最近はそんな言葉を使うようになったように思いますが、僕自身に関して言えば、今の仕事(人材育成)をする前は「壁打ち」という言葉を使ったこともなければ、聞いたこともなかったかもしれません。

そういう意味では、以前の僕と同じように、「壁打ち」という言葉を知らない人は結構いるんじゃないかなぁと思っています。

そして、同じような言葉にブレストもあると思いますが、「ブレストしよう!」という言葉も、使い始めたのは今の仕事をするようになってからかもしれません。

でも、今は「壁打ち」をよくやっています!

壁打ちという呼び方をしないことも多いですが、まぁ、いわゆる「壁打ち」ばかりです。なぜなら、本書にも書かれているように、正解がない世界では誰も答えを持っていないし、新しいことを生み出すためには試行錯誤のプロセスが欲しいから。

本書に「壁打ちの特徴は、目的も具体性も漠然として曖昧なところがあります」と書かれていた通り、まさに壁打ちは「話しながら考えをまとめていく対話」だからです。

自分1人でもある程度は考えられるし、「ひとり壁打ち」「ひとりブレスト」みたいなこともやっていますが、やはり1人の思考だと限界があって、しかも自分では良いと思ったアイデアも、壁打ち相手から「そうかなー!?」なんて言われることもありますから、そこはやはり「三人寄れば文殊の知恵」的な効果になるんだと思います。

それにしても、改めてですが、、、「壁打ち」をここまで丁寧に書いている本書は凄いです。「壁打ちを成功させる7ステップ」とか、読みながら「おーー、そうなんだーー」なんて思っていました。

ただ、、、、正直、僕自身は良い壁打ち相手にはなれなそうです。なぜなら、聞き上手ではないから。。

スペインの大学院 IEでも、「Bad Listener Club」(聞き上手じゃないメンバー)の一員に入れられてしまったことを思い出しますし、ストレングス・ファインダーでも傾聴力が弱みとして出てましたし、そもそも「とりあえず、まずは聞いて!」と言われることも多いので、傾聴力がないことは間違いありません。

が、、、、聞き上手じゃないことを自覚しているから、それを意識してやっているのがラジオパーソナリティの時間です。ラジオの後、ゲストから「豊田さんが聞き上手だったから・・・」なんて言われたら、「えーーー、俺が聞き上手なわけない!笑」と驚きますが、まぁ、それは頑張ってるんでしょう。

ちなみに、最近は本書で言うところの「AIとの無限壁打ち」をよくやっています。あれはほんと楽しくて止まりません。

本書を読んで懐かしくなったのは、喫煙ルームでのタバコを介した雑談コミュニケーションのエピソード。大した話はしていなかったけど、でも、中には今で言う壁打ちやブレストのようなものもあったかもしれません。

「うちの会社の重要な決定は、会議室ではなく喫煙ルームで行われている」なんて冗談まで交わされるほとでした。と書かれていましたが、ほんとそれありましたね。喫煙ルーム、楽しかったなー!

本書はぜひ「壁打ち」という言葉に馴染みがない方にこそ読んで欲しいです。もちろん、やっている人にもさらなる学びはあるんだけど、特にやったことない人にとっては、「あー、こういうのやってみたいなー」とか「仕事の悩みが解決するかも、、」なんて思えるんじゃないでしょうか。

石川さん、素敵な本の出版おめでとうございます。

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Keiichi Toyoda Official Website

スパイスアップ・ジャパン(代表取締役)/神田外語大学(客員教授)/上智大学(非常勤講師)/レインボータウンFM(ラジオパーソナリティ)/NPO留学協会(副理事長)/グローバル人材育成/海外"殻破り"研修/ポジティブリーダーシップ/変革マインドセット/アルゼンチン育ち/上智大学卒業/IE University(スペイン)卒業/合気道/翡翠流抜刀術/著書『人生を変える単純なスキル』など全19冊