人生に疲れたらスペイン巡礼

「君たちの国にも同じものがあるだろう？ "Zen"っていう世界に誇る文化が！」

こんなセリフを吐く人がいるくらい、カミーノ・デ・サンティアゴ（サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路）を好む人たちの中には、パーティーマニアと同じくらい"Zen"マニアが多いそう。

『人生に疲れたらスペイン巡礼 〜 飲み、食べ、歩く800キロの旅』を読みながら、この旅は「セルフ・アウェアネスを高めるマインドフルネス瞑想」のようなものなんだなーと思いましたが、実際、本書に書かれていた次のような文章なんてまさにそうですよね。

「身体を酷使して、疲れて、くたくたになって、自意識が空っぽになった時、突然、大地に水が湧くようにして、突然、自分の本当の望みや答えが、内側からふつふつとせり上がってくることがある。」

僕自身が人生に疲れているというのはないですが、「カミーノ・デ・サンティアゴの旅、良さそうだなー」と思って、こんな本を読んでみました。

この本の何が良かったって、著者の素直な心とそれを余すことなくぶつけている文章でした。ほんと、気持ちいいくらい！

そして、この旅に出る前は本当に辛かったんだろうなーとも思いながら、同じように辛い思いをしている人がいたら、悶々と悩んでいないで今すぐにこの旅に出た方がいい！と感じました。たぶん、この旅はいろんなものを洗い流してくれますね。