ブッダはポジティブ心理学者!?

I prefer to think that he(the Buddha) was the positive psychologist.
(私はブッダがポジティブ心理学者であったと考える方が好きです。)

『ブッダという男〜初期仏典を読みとく』を読み終えたのですが、僕のIEの先生が著書『Mindfulness-Based Strategic Awareness Training』に書いていたこの一節こそが、本書に書かれていたことにも直結してくるなーと思いました。

何かというと、それは本書に書かれていた次のような文章!

「ブッダの歴史性を明らかにしようとする際に、最大の障害となっているのは、我々の内側にある「ブッダの教えは現代においても有意義であってほしい」という抗いがたい衝動である。」

「結局のところ、研究者たちが、単に己が願望を、ブッダという権威に語らせてしまった結果に過ぎない。」

2500年前に生きたブッダが本当のところどんな人であったかは誰も分からないのに、「こうであってほしい!」という願望が、「ブッダは平和主義者」や「ブッダはジェンダー平等を説いた」といった言葉になり、それらはさもそれっぽいけど、実際はどうなんだろう???というのを探った本書、めちゃくちゃ面白かったです。(難しかったけど・・)

そして、読み始めてすぐに思ったのは、僕の先生も著書の中で「私はブッダがポジティブ心理学者であったと考える方が好きです。」と書いてあったけど、それこそ願望だよなーということでした。

実際、授業を受けた当時も、この一説を読んだ時、「え、、そうなの?あ、、そう思いたいのかな?」と思いましたから。でも、そう思うことが悪いわけではないですけどね。

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Keiichi Toyoda Official Website

スパイスアップ・ジャパン(代表取締役)/神田外語大学(客員教授)/上智大学(非常勤講師)/レインボータウンFM(ラジオパーソナリティ)/NPO留学協会(副理事長)/グローバル人材育成/海外"殻破り"研修/ポジティブリーダーシップ/変革マインドセット/アルゼンチン育ち/上智大学卒業/IE University(スペイン)卒業/合気道/翡翠流抜刀術/著書『人生を変える単純なスキル』など全19冊