外国人エリート留学生の知られざる本音

一昨日お会いした亜細亜大学の九門大士先生の著書『日本を愛する外国人がなぜ日本企業で活躍できないのか？〜 外国人エリート留学生の知られざる本音』を読了！

帯に「完璧な日本語はムリ」や「日本人化を求めないで」と書かれているのを見て、「あー、実態はそういうことなのか、、、」と少し憤りを感じながら読み進めました。

今後の日本において、外国人留学生や外国人材は是が非でももっともっと来てほしいと思っている僕としては、「日本で働きたいと思っている留学生の約3割は日本で就職できない」という状況に驚きます。

そもそも「採用時や入社時に完璧な日本語を求められる」って、、、あまりにもナンセンス。超テキトーな英語であちこちで仕事をしている身から考えると、こんな簡単な英語ですら全然まともにできないのに、世界的にも最難関の言語の一つである日本語に完璧を求めるだなんて、外国人は日本で働くな！ってことですか？と・・

もちろん、日本企業の研修をしていて、クライアント企業の中にも様々な国籍の外国人社員がいましたので、全ての企業が、、、だなんて全く思いませんが、そういう日本企業があることがちょっと残念です。

でも、本書を読んで、日本企業の良さにも気づかされます。

当たり前ですが、どんな国だって、どんな会社だって、どんな人だって、良いところもあれば、改善できるところもありますよね。

ちなみに、本書を読んで、へーーと思ったのは、ある外国人留学生が話していたという、「日本で働く魅力」に関して！

「日本企業には素晴らしい技術があるにも関わらず、まだグローバル展開しきれていない企業が多くあるためです。その海外展開をサポートできれば、世界の大きな課題解決に貢献できる可能性があると感じます。」

これは、僕が今、興味関心のあることを後押しをしてくれるような言葉でした。

日本にも日本企業にも魅力はある。だけど、働くための高いハードルもあれば、働き続けたいと思わせないような仕組みもある。そこは少しずつでも改善していきたいところだなーと思いながら、本書を読み終えました。

だって、やっぱり日本の行く末を考えると、短期でも長期でももっともっと多くの外国人に来てほしいですからね。