刀匠 松田次泰さんの著書『名刀に挑む 〜 日本刀を知れば日本の美がわかる』を読了!
なぜ、日本刀こそ日本文化の真髄なのか?
理由の一つは、日本に存在するあらゆる国宝の中で、その1割は日本刀だということです。なぜ、これほど多くの日本刀が国宝に指定されたのかというと、それは刀が単なる「武器」ではなく、「美術品」であり「高い精神性」を帯びたものだから。
松田さんは日本の価値基準で最も大切なものは「品格」であると書いていましたが、確かに私が稽古をしている抜刀術でも、師範からいつも言われるのは、技術的なこと以前に品格。
また、なぜ日本刀が美術品になったかというと、別にそれは日本刀が武器として使われなくなった現代だから、、、でもなく、戦国時代においても日本刀は武将たちへの「恩賞」として使われていたということからして、ただの「武器」ではなかったということがよく分かります。
ところで面白かったのは、松田さんが鉄の専門家である大手鉄鋼メーカーJFEの技術者たちと様々なディスカッションや試行錯誤を重ねていたところ。JFEの人たちにとっても、すごく面白いプロジェクトだっただろうなーと思います。
日本刀という、ある意味マニアックなテーマの本ではありましたが、今後の日本のものづくりが目指すヒントが得られるような本でした。
ちなみに、松田さん曰く、「日本のものづくりが最終的に行き着くところは美しさなのだと思います。機能的に優れているのは当たり前の大前提で、そのうえで「美しいか、美しくないか」で日本人にとってのものづくりの善し悪しが決まるのです。」と、、
それ、すごく日本っぽい感じがします。
本書を読んで思ったのは、、、刀匠と友達になりたい!!
Keiichi Toyoda Official Website
スパイスアップ・ジャパン(代表取締役)/神田外語大学(客員教授)/上智大学(非常勤講師)/レインボータウンFM(ラジオパーソナリティ)/NPO留学協会(副理事長)/グローバル人材育成/海外"殻破り"研修/ポジティブリーダーシップ/変革マインドセット/アルゼンチン育ち/上智大学卒業/IE University(スペイン)卒業/合気道/翡翠流抜刀術/著書『人生を変える単純なスキル』など全19冊
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