石川明さんの新著『Deep Skill 〜 組織と人を巧みに動かす 深くてさりげない「21の技術」』を読み終えましたが、少し読み進めたところで、あーーー、これは現代の組織人にとってのマキャヴェリズムだなーと思いました。
本書の冒頭、「ディープ・スキルとは何か?」「何が重要なのか?」という問いに対して、石川さんは「ずばり「実行力」です。「知識」や「ノウハウ」を活用しながら、具体的に仕事を前に動かしていく「実行力」こそが決定的に重要なのです。」と書いていました。
この実行力こそが、マキャヴェリの名著『君主論』のモデルとなったチェーザレ・ボルジアをあらわす言葉であり、そして実行するために最も重要になってくるヒューマン・スキル、それこそが本書のタイトルにもなっているディープ・スキルと言えるでしょう。
時にネガティブに捉われることもあるマキャヴェリズムですが、本書でも「単なるいい人になってはいけない」や「正論を安易に使ってはいけない」、「合理性を追求すれば対立が生じる」と書かれているように、組織内で成果を出すためには「したたかさ」が大切であり、そのためにどう考えるか?どう行動するか?ということが、石川さん自身の様々な経験も踏まえながら分かりやすく書かれていました。
ちなみに僕が好きなのは、「強者と同じ武器で戦ってはならない」と言うところ。
これはほんとそう!
大した武器もなく、みんなと同じことをやっても勝てないと思った僕がずーっと思っていたことです。だからこそ今、「人と違うことこそが価値」といつも講演で話しているのですが、まさに本書にも同じことが書かれていて、共感しかありませんでした。
Keiichi Toyoda Official Website
スパイスアップ・ジャパン(代表取締役)/神田外語大学(客員教授)/上智大学(非常勤講師)/レインボータウンFM(ラジオパーソナリティ)/NPO留学協会(副理事長)/グローバル人材育成/海外"殻破り"研修/ポジティブリーダーシップ/変革マインドセット/アルゼンチン育ち/上智大学卒業/IE University(スペイン)卒業/合気道/翡翠流抜刀術/著書『人生を変える単純なスキル』など全19冊
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