「日本の大企業のリーダーシップは、伝統的なJTCモデルからRJモデルへと徐々に移行しつつある。」そして、「日本企業のRJ型リーダーは多くの企業が陥った停滞と凋落の悪循環から抜け出す好循環への道を手に入れた。」
デリーに飛んでくる機内で、『ジャパン・ウェイ 静かなる改革者たち 毅然たるリーダーシップが変える経営』を一気に読み終えました💨
日本ではよく「失われた30年」と言われ、そう言われるとなんとなく日本だけが世界から取り残されているような感覚に陥るかもしれませんが、そんなわけがありませんよね。世界のどこの国だって課題を抱えています。
実際、本書でも「日本の停滞は別に特殊なことではなかった。アメリカ方式、中国方式、インド方式もそれぞれ独自の考え方や習慣に根ざしていた。」と。。
その上で、本書の著者3人が導き出した結論は、「日本の経営者や取締役もその気になれば、自らのリーダーシップを見直す手段を十分に持ち合わせており、それを使うことができるということだ。」として、進化を遂げた日本の「RJ型リーダー」について様々な企業の事例を出しながら書かれていました。
さらに、「日本以外の国の経営者や取締役はRJモデルから学ぶべきである!」とも書かれており、おーーー、そこまで踏み込んだ書き方を!とちょっと震えました。笑
自分の話になりますが、今年、ヨーロッパや南米で出版された日本未刊行の拙著『MUSHIN』の原稿は、「世界に対して、日本からヒントを!」と思いながら書きましたが、「経営手法」においても・・とは考えてもいませんでした。
また、僕はよく企業向けの講演で、「失敗を許容するという言葉が大嫌い!チャレンジした上での失敗には社長賞を!」と話してきましたが、本書ではローソンの例を挙げながら、「(現場での)草の根の優れた提案に対して「社長賞」を設け、イノベーションの活性化を側面支援するために失敗もよしとしてきた。」と書かれていて、そこは共感しかありません。
本にたくさんハイライトを付けたのでまだまだ書きたいことはありますが、この辺で。。。
いやー、刺激を受ける本でした!
Keiichi Toyoda Official Website
株式会社スパイスアップ・ジャパン(代表取締役)/神田外語大学(客員教授)/上智大学(非常勤講師)/NPO留学協会(副理事長)/グローバル人材育成/海外"殻破り"研修/ポジティブ・リーダーシップ研修/マインドセット研修/アルゼンチン育ち/上智大学卒業/IE University(スペイン)卒業/合気道(三段)/翡翠流抜刀術(四段)/著書『Mushin』など全20冊
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