『塞王の楯』を読み終えました

ドーハとフランクフルトの2都市でトランジットしたため、24時間以上かけて昨夜ミラノに到着!(今は翌朝、滞在先近くのカフェです)

機内では映画も見ましたが、ちょっと前に買っておいた『塞王の楯』の上下巻を読み終えました。

「鉄壁の石垣を造れたら、いつか世の戦は途絶える」と信じる石工の主人公と、「誰もが恐れる脅威の鉄砲で戦なき世を目指す」という鉄砲職人のライバル!

数ヶ月前に読んだ『火螢の城』の主人公、戦国武将の京極高次の大津城が舞台だったので、背景なども分かっていて読みやすかったです。

物語の後半で、「世に矛があるから戦が起こるのか、それを防ぐ盾があるから戦が起こるのか。いや、そのどちらも正しくなく、人が人である限り争いは絶えないのかもしれない。」という主人公のセリフがありましたが、まさに人の歴史とは戦いの歴史であり、各国が国防に務めることが終わることはないだろうと思います。

が、、、国防を怠って良いわけはなく、それを放棄するとは国の存続を放棄するということでもあるわけで、、、

そんなことを考えながら、必死に石を積み上げる主人公とその仲間たちの戦いを読んでいました。良い本でした。

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Keiichi Toyoda Official Website

株式会社スパイスアップ・ジャパン(代表取締役)/神田外語大学(客員教授)/上智大学(非常勤講師)/NPO留学協会(副理事長)/グローバル人材育成/海外"殻破り"研修/ポジティブ・リーダーシップ研修/マインドセット研修/アルゼンチン育ち/上智大学卒業/IE University(スペイン)卒業/合気道(三段)/翡翠流抜刀術(四段)/著書『Mushin』など全20冊