“ドイツの北方領土” カリーニングラード、イギリスの4つの構成国(北アイルランド、ウェールズ、スコッチランド、イングランド)、旧ソ連のコーカサス3カ国(アゼルバイジャン、ジョージア、アルメニア)、スリランカとミャンマーを巻き込む「インド対中華」の地政学、台湾・韓国・中国の高速鉄道乗り比べ、南北アメリカの隅っこ(アラスカ、パナマ、ボリビア)から考える21世紀、といった話を著者の旅を通して書き綴った本、『世界まちかど地政学 〜 90カ国弾丸旅行記』を読み終えました。
本の90%はそんな著者ならではの視点を持った旅行記で、僕は「へー、そこはそういうところなんだー」とか、「そこは行ってみたいなー」という感じで読み進めたのですが、最後の10%が「これが地政学か!」と思わせる話でちょっと圧倒されました。
圧倒されたというか、今まで何冊か読んできた地政学の本の中で一番しっくりきました。
そして、地政学的にみた「世界における日本の立ち位置」をがめちゃくちゃよく分かりました。
ちなみに著者曰く、「地政学というのは、覇権主義を正当化し、戦争の危機を煽るようなものとして喧伝されがちです。「世界はランドパワーとシーパワーの衝突で動いている」とか、「地政学的に言えば、中国の海洋進出を阻む位置にある日本は、その進出圧力を受けることになる」とか、さも最もらしい話が、「地政学」という名前でまかり通っています。」ということでしたが、まさに僕はそうだと思っていました。
でも、そうではないということです。いやー、勉強になった!
Keiichi Toyoda Official Website
スパイスアップ・ジャパン(代表取締役)/神田外語大学(客員教授)/上智大学(非常勤講師)/レインボータウンFM(ラジオパーソナリティ)/NPO留学協会(副理事長)/グローバル人材育成/海外"殻破り"研修/ポジティブリーダーシップ/変革マインドセット/アルゼンチン育ち/上智大学卒業/IE University(スペイン)卒業/合気道(三段)/翡翠流抜刀術(四段)/著書『Mushin』など全20冊
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