『ノーノーマル時代を生き抜く リーダーシップの教科書』を読了

朝令暮改、上等!

HR業界の兄貴分、山本紳也さんの新刊『ノーノーマル時代を生き抜く リーダーシップの教科書』を読んで、この言葉が一番気に入りました。

コロナ禍が始まったばかりの2020年4月、この状況を打破するには従来の考え方ではダメだ!そのための本を出そう!と思い、数週間で一気に書き上げた『ニューノーマル時代の適者生存』を6月に出版しました。(実は出版社は同じクロスメディア・パブリッシングです)

その本の内容とも重なってきますが、あれから5年が経ち、キーワードは「ニューノーマル」から「ノーノーマル」に変わっています。そして、紳也さん曰く、「もうニューノーマルという考え方は変えた方がいいでしょう。私たちはすでにノーノーマル時代に生きているのです。」と・・

そして、そんなノーノーマル時代に身につけるべきリーダーシップコンピテンシーが10要素(①好奇心 ②多様性の受容 ③謙虚さ ④傾聴 ⑤倫理観 ⑥公平性 ⑦透明性 ⑧適応性 ⑨俊敏性 ⑩ビジョナリー)として分かりやすく解説されていました。

冒頭の「朝令暮改、上等」は、その1つの要素である「俊敏性」の中に書かれていたのですが、「すぐやる」本をたくさん出してきた僕にとって一番の得意領域だからこそ、その言葉にビビッときたのかもしれません。実際、『ニューノーマル時代の適者生存』は構想から出版まで2ヶ月という爆速ぶりでしたから。

ちなみに、本書に出てきた10のリーダーシップコンピテンシーは、弊社スパイスアップ・ジャパンが早稲田大学トランスナショナルHRM研究所と一緒に研究したテーマ「組織も個人も変革が求められる今、どのような状況・環境においても成果を出すために必要なマインドセットとは?」とも重なってきます。

研究の結果、私たちはそれを変革マインドセット(The Transformation Mindset)と名付けたのですが、そこで出てきた5つの要素が、まさにこの本に書かれている10のリーダーシップコンピテンシーとかぶります。

やっぱりそうだよなー!と思ったのが、私たちの変革マインドセットでも、紳也さんによる10のリーダーシップコンピテンシーでも、一番目に登場するのが「好奇心」であること!

紳也さんは「好奇心を持てないのは致命的です。」と書いていましたが、それはすごく共感するところです。しかし残念ながら、好奇心がない方がいかに多いか。。。本書では次のようなことも書かれていました。

「伝統ある大手日本企業とお付き合いをしていて感じるのは、とにかく、外の世界に興味がない方が多すぎます。毎日の決まった生活や自分の仕事に関係のあること以外に好奇心を持たない人が多すぎます。VUCAの時代と言われる将来の見通しのきかない時代だからこそ、変化の激しい環境に視野を広げ、未来の方向性を見据えることが求められてきます。」

でも、好奇心って「持て!」と言われて持てるものでもないんですよね。

じゃあ、どうしたら好奇心を持つことができるのか?

私の答えは「行動すること」です。

行動する前に好奇心が必要なんじゃない!行動するから好奇心にスイッチが入るんだ!と思っています。

でも、「何を行動すればいいの???」と思う方もいるかもしれません。

なんでもいいのですが、特にやりたいことがなければ、人の誘いに乗るとか、人のアドバイスを聞くとか、自分ではない誰か人の助けを得ながら行動することでしょう。スポーツをするでもいいし、何かのセミナーに行ってみるでもいいし、本を読むでもいいし。。。

ということで、もし今、僕にアドバイスを求める人がいたら、こう言いましょう。

「すぐにこの本を読もう!」

いやー、共感ポイントの多い本でした。

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Keiichi Toyoda Official Website

スパイスアップ・ジャパン(代表取締役)/神田外語大学(客員教授)/上智大学(非常勤講師)/レインボータウンFM(ラジオパーソナリティ)/NPO留学協会(副理事長)/グローバル人材育成/海外"殻破り"研修/ポジティブリーダーシップ/変革マインドセット/アルゼンチン育ち/上智大学卒業/IE University(スペイン)卒業/合気道/翡翠流抜刀術/著書『人生を変える単純なスキル』など全19冊