夏目漱石の『坊ちゃん』

『ノボさん 〜 小説 正岡子規と夏目漱石』の上下巻を読んでいる途中ですが、なんとなく久しぶりに『坊ちゃん』を読んでみたくなって、先にこっちを読み終えちゃいました。

ご存知、夏目漱石の名作中の名作!

と言っても、小学生のときだったか、中学生のときだったか、いつ読んだのかも覚えていないし、内容もほぼ覚えていなくて、、、

でも、読みながら、あーー、こんな感じだった!と懐かしく思いながら読み進めました。

そして、ふと疑問に思ったのが、「この本のどこが名作なんだっけ???」ということ。

「都会 vs 田舎」「大人 vs 子供」の "異文化のぶつかり合い" を、夏目漱石の実体験をベースに面白おかしく書いているところなのかなー

でも、愛媛県松山市の中学校に赴任した「坊ちゃん」が現地で遭遇するトラブルの数々がユーモアたっぷりに描かれていて、今ちょうど読んでいる『ノボさん 〜 小説 正岡子規と夏目漱石』の夏目漱石ともキャラクターがかぶってくるのは面白かったです。

あと、個人的に良かったのは、『坊ちゃん』に出てくる舞台が僕のエリアに近かったこと。

「おれは1ヶ月以前から、しばらく前途の方向のつくまで神田の小川町へ下宿していた。」という箇所があって、「あーーー、ちょうど今、神田小川町で仕事してるなーー」と思ったり、、、 

「神楽坂の毘沙門の縁日で八寸ばかりの鮒を・・」という箇所もあって、つい先日もその前を通ったなーーとか。

そして、最後の有名な「だから清の墓は小日向の養源寺にある。」も、「おーー、小日向はうちのすぐ近く!!」と思ったりしてました。まぁ実際、養源寺は同じ文京区でも小日向ではなく、本駒込にあるらしいですが。

ちなみに、井上ひさしさんは、この「だから」を、日本文学史上もっとも美しい「だから」だと評したそうです。

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Keiichi Toyoda Official Website

スパイスアップ・ジャパン(代表取締役)/神田外語大学(客員教授)/上智大学(非常勤講師)/レインボータウンFM(ラジオパーソナリティ)/NPO留学協会(副理事長)/グローバル人材育成/海外"殻破り"研修/ポジティブリーダーシップ/変革マインドセット/アルゼンチン育ち/上智大学卒業/IE University(スペイン)卒業/合気道/翡翠流抜刀術/著書『人生を変える単純なスキル』など全19冊