『戦国日本と大航海時代〜秀吉・家康・政宗の外交戦略』

日本はなぜ「世界最強」スペインの植民地にならなかったのか!?

それはサムライがハンパなく強かったから!

『戦国日本と大航海時代 〜 秀吉・家康・政宗の外交戦略』を読み終えたところですが、400年前の日本は世界の中でもかなりなプレゼンスがあったんだなーということがよく分かります。

当時、世界中で高騰していた「銀」の3分の1は日本で採掘されていましたし、マルコ・ポーロの『東方見聞録』に記された「黄金の国ジパング」の伝説も、アジア各国を征服してきたヨーロッパの列強が日本を狙う理由になっていましたが・・

サムライの国は無理でしたね。

応仁の乱に始まり、140年もの長きに渡った戦国時代が日本人にとって幸せだったとは思わないけど、戦いに明け暮れたサムライたちが肉体的にも精神的にもハンパなく強かったのは間違いないでしょう💨💨💨

そして、当時、世界中を支配しようとしていたスペインやポルトガル、イギリス、オランダといったヨーロッパ列強に恐怖を与えたのは、秀吉の無謀とも思える朝鮮出兵(総動員数30万人!)ではなかったか⁉️という本書の推察もおそらくそうだった気がします。

こうして、秀吉から家康の時代に日本は世界屈指の軍事大国としてのプレゼンスを世界に示したことで、結果的に江戸時代の太平の世に繋がったのでしょう。

当時のオランダ東インド会社の資料の中で「(インドネシアの王国にはその力がないのに対して)日本の将軍は力において欠けるところがない!」と、日本の皇帝を怒らせると危ないという認識があったらしいですし、イエズス会士が書いた文章にも「日本の国民は非常に勇敢で、しかも絶えず軍事訓練を積んでいるので征服は困難だ」とあったそうです。

その前に、、、当時のイエズス会が好戦的過ぎて、なんだかムカついてきました。イエズス会が作った上智大学の卒業だけど、本書を読んだ今の感情的にはイエズス会が嫌いです。笑

いやー、本書に書かれていたとおり、不毛な争いを繰り返していたかに見える戦国時代の群雄割拠も、見方を変えると、それは日本列島全域に軍事力を備えた時代だったということですね!

そして、400年前の当時、ちょうど今、僕がいるタイも含め、多くの日本人がこのあたりまでたくさん来ていたというのもやっぱり凄いことだよなーと思っています。

グローバル時代の幕開けとも言える大航海時代の世界、そしてその中の日本の状況や立場などがよく分かる本でした。

0コメント

  • 1000 / 1000

Keiichi Toyoda Official Website

スパイスアップ・ジャパン(代表取締役)/神田外語大学(客員教授)/上智大学(非常勤講師)/レインボータウンFM(ラジオパーソナリティ)/NPO留学協会(副理事長)/グローバル人材育成/海外"殻破り"研修/ポジティブリーダーシップ/変革マインドセット/アルゼンチン育ち/上智大学卒業/IE University(スペイン)卒業/合気道/翡翠流抜刀術/著書『人生を変える単純なスキル』など全19冊