『東インド会社とアジアの海』を読了

オランダ東インド会社の一大拠点だったバタヴィア(現ジャカルタ)に滞在しながら、『東インド会社とアジアの海』を読み終えました。

これがめちゃくちゃ面白い本で、まさにグローバル時代の夜明けがよく分かります。

「グローバル時代」とは決してここ最近の話ではなく、15世紀半ばに始まった大航海時代にはすでに人とモノによる地球の一体化は実現されていました。そして、17〜18世紀の世界史において、舞台回しの役目を務めたのが東インド会社!

ちなみに、「東インド会社」で有名なのはイギリスとオランダですが、イギリスの東インド会社(East India Company)ができたのが1601年、そしてオランダの東インド会社(Vereenigde Oostindische Compagnie)ができたのが1602年です。

ところで、この「東インド」という言葉ですが、決して今のインドを指しているわけではなく、当時はアフリカ南端の喜望峰からマゼラン海峡(南米)に至る間に位置する海外沿いの諸地域は全て「東インド」と認識されたそうで、つまり、日本も「東インド」の中に含まれていました。

日本では長崎の出島や平戸でオランダと関わりがありましたが、そこでの事業を展開していたのがオランダの東インド会社です。その関係もあって、当時のジャカルタには日本人がたくさん行っていましたし、また長崎にはオランダ人と日本人のミックス(ハーフ)の子がたくさんいたとか。

ちょっと驚いたのは、「1621年にオランダ東インド会社が2000人の兵士を率いて現地住民と戦ったとき、その中に87名の日本兵(日本人傭兵)が含まれていた」と書かれていたことです。日本兵とか日本人傭兵と書かれているとパッとイメージできませんが、当時の日本兵は武士ということですよね。日本の武士がここまで来て戦っていたんだなー

400年前、木造の船に乗った武士たちが、日本を離れてここまでやってきて戦っていた。。。凄いことだなーなんて感慨深くなりながら、今は飛行機でたった何時間でパッと飛んでこれることを考えたら、現代はほんと楽勝な時代ですね。そして、仮に何か失敗しても首が飛ぶわけじゃありません。

ところで、先日こちらの合気道の道場で稽古をした後、先生から「ジャカルタには居合道・抜刀術の道場がないから、いつか道場を開いてください!」と言われまして、「お、、、良いかも!」なんて思っちゃいました。HiSUi TOKYO Jakarta Dojoですね。

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Keiichi Toyoda Official Website

スパイスアップ・ジャパン(代表取締役)/神田外語大学(客員教授)/上智大学(非常勤講師)/レインボータウンFM(ラジオパーソナリティ)/NPO留学協会(副理事長)/グローバル人材育成/海外"殻破り"研修/ポジティブリーダーシップ/変革マインドセット/アルゼンチン育ち/上智大学卒業/IE University(スペイン)卒業/合気道/翡翠流抜刀術/著書『人生を変える単純なスキル』など全19冊