『上達論 〜 基本を基本から検討する』を読了

武術からの学びは大きい!

そんなことを感じながら、海渡"Jay"寛記に紹介された『上達論 〜 基本を基本から検討する』を読み終えました。(著者の方条遼雨さんはJayが通っていたエッセンシャル・マネジメント・スクールで講師も務めているらしい。)

正直、僕のレベルでは理解するにはちょっと程遠いレベルの高さを感じたものの、その根本に流れる考え方はすごく分かるような気もしました。

例えば、「環境が不親切だからこそ、それを補うべく目覚める能力というものがあります。」というのは、僕がやっている研修(ミッション: グローバル)にも近いものがあるはずです。

研修を提供するにあたり、とにかく「お膳立て」を最小限にすることを心がけているので、細かいところまでお膳立てを求める企業の担当者が最初少し戸惑ったりします。でも、お膳立てをしないからこそ力がつくのです。

著者曰く、「つまり、英才教育をするほど馬鹿が育つということです。」は、実際、その通りだと思っています。

本書全体を通じて感じるのは、著者が様々な事象をここまで言葉で説明できるのがすごいなーということ。俺、絶対にこんな説明できないぞ、、、と思いながら読んでいました。

上達のポイントが「ほどほどに難しく、簡単過ぎない」とか「できることを重ねる行為」というのも、その通りですよね。いわゆるちょっとのストレッチ!

また、「人間の本当の強さとは、自己の欠点に目を向ける勇気」というのも、リーダーシップの話をするときに似たようなことを伝えています。50〜60代の受講生たちから「弱さを見せていいんだという言葉に救われました。」と言われたことがありますが、自分の弱さや欠点を知り、それを開示できることこそが真の強さでしょう。

武術をベースにしているので、武術に馴染みがない人が読むとちょっと感覚的に分かりにくいかも、、とも思いましたが、武術を例に出すのが一番分かりやすいということでもあるかもしれません。

後半、甲野先生との対談もありますが、そこで『剣の精神誌』や『猫の妙術』『天狗芸術論』などの書籍が登場してきて、さすがにこれは少しマニアックなんだけど、ちなみに僕はそのどれも読んでいます。そして、好きな本です。

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Keiichi Toyoda Official Website

スパイスアップ・ジャパン(代表取締役)/神田外語大学(客員教授)/上智大学(非常勤講師)/レインボータウンFM(ラジオパーソナリティ)/NPO留学協会(副理事長)/グローバル人材育成/海外"殻破り"研修/ポジティブリーダーシップ/変革マインドセット/アルゼンチン育ち/上智大学卒業/IE University(スペイン)卒業/合気道/翡翠流抜刀術/著書『人生を変える単純なスキル』など全19冊