アラビア石油の創業者を描いた『アラビア太郎』を読了

Good morning from Ho Chi Minh City!

朝から可愛いカフェで仕事していますが、この感じがちょっと懐かしくて最高です。

ところで、昨日シンガポールから移動してくる機内で河瀬誠さんにオススメされていた『アラビア太郎』を読み終えました。

アラビア太郎というタイトルに怪しさを感じますが、この人(山下太郎さん)はかなり破天荒なヤバい人ですね。

100%アメリカに依存していた石油の供給と統制を危惧して、1950年代にペルシャ湾海底油田の開発利権を獲得したアラビア石油の創業者ですが、山師とかハッタリ屋とも呼ばれた男!

でも、その彼の原点は札幌農学校(現 北海道大学)の創設者クラーク大佐による「青年よ、大志を抱け!(Boys, be anbitious.)」だったと、、、

たしかに、大学を卒業後、農業の道に進むのではなく、すぐに事業を起こして成功し、さらに満州でも事業を成功させ、、、、でも、事業のたびに大きな失敗もし、、、その紆余曲折も凄まじいですが、アラビア石油の前身となる日本輸出石油株式会社を作ったのが70歳近いときだったというのがさすがです。

で、そこから日本の政財界を巻き込んでペルシャ湾海底油田の開発利権を獲得していくストーリーはまさに小説のようで、読んでいて涙が出そうになりました。

さすがだと思ったのは、当時、山下さんの作った日本輸出石油が日本単独で中東の海底油田開発を始めるというニュースが流れた時、それは無理だろうという疑問を投げかける声が多い中、「大賛成だ!」と乗り気だったのが "海賊と呼ばれた男" 出光佐三さんだったというところ。

でも、その出光佐三にして「実現は難しいだろう、、、」と言っていたというのだから、それを実現させたアラビア太郎こと、山下太郎さんの力を感じます。

いやー、気持ちが沸る本でした!

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Keiichi Toyoda Official Website

スパイスアップ・ジャパン(代表取締役)/神田外語大学(客員教授)/上智大学(非常勤講師)/レインボータウンFM(ラジオパーソナリティ)/NPO留学協会(副理事長)/グローバル人材育成/海外"殻破り"研修/ポジティブリーダーシップ/変革マインドセット/アルゼンチン育ち/上智大学卒業/IE University(スペイン)卒業/合気道/翡翠流抜刀術/著書『人生を変える単純なスキル』など全19冊