直木賞受賞作『地図と拳』を読了

「国家とはすなわち地図である。」

「なぜこの国から、そして世界から『拳』がなくならないのでしょうか。答えは『地図』にあります。世界地図を見ればすぐにわかることですが、世界は狭すぎるのです。」

バンコクから東京のフライトで、直木賞受賞作『地図と拳』を読了!

近代史に疎い僕は「満州」のことをぼんやりとしか知らなかったので、この本がそれを知るキッカケになるかなーなんて思いながら買ってみたのですが、満州を知る云々の前に「戦争」というものの凄惨さに衝撃を受ける本でもありました。

最後に10ページにも渡って参考文献が書かれていて、その量にも圧倒されましたが、それにしても、こういう小説が書ける人ってほんとすごいなー

「ひとつの都市が現われ、そして消えた。」

今からまだたった70〜120年前(日露戦争前夜から第2次大戦までの半世紀)の、実際にあった満州をベースにした壮大なスケールの小説で、場面があちこちに変わるから「あれ、この登場人物は誰だったっけ?」と思うこともしばしばありましたが、そんなことはどうでもいいくらい、著者の筆力に圧倒されました。

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Keiichi Toyoda Official Website

スパイスアップ・ジャパン(代表取締役)/神田外語大学(客員教授)/上智大学(非常勤講師)/レインボータウンFM(ラジオパーソナリティ)/NPO留学協会(副理事長)/グローバル人材育成/海外"殻破り"研修/ポジティブリーダーシップ/変革マインドセット/アルゼンチン育ち/上智大学卒業/IE University(スペイン)卒業/合気道/翡翠流抜刀術/著書『人生を変える単純なスキル』など全19冊