「メイド・イン・イタリー」はなぜ強いのか？

「イタリアの中小企業が海外市場で存在感があるのは、意味のイノベーションの得意さに加え、アルティジャナーレ（職人的であること）の定義の緩やかさとその運用に秀逸である、というのが私の仮説である。」

クロスメディア・パブリッシングでも何冊も本を出している安西洋之さんの『「メイド・イン・イタリー」はなぜ強いのか？』を読み終えましたが、本書に書かれていたこの一文こそ、僕がこの本を買おうと思った理由に繋がります。

イタリアの専門家でもなんでもないくせに、10年前から「イタリアから学ぶ中小企業のグローバル戦略のヒント」なんて話をしていた僕にとって、地方創生が叫ばれている今、何か知識をアップデートしたいと思って、イタリアの大学院のプログラムをチェックしていたのですが、「Made in Italyのマネジメント」みたいなタイトルのプログラムを見ている中で、近いテーマの本は出ていないかなーと思って探したら、この本を見つけました。

先ほど一気に読み終えましたが、「意味のイノベーション」と「アルティジャナーレ（職人的であること＝起業家の資質とも近い！）」の2つから読み解くイタリアの中小企業の強さ・存在感が腹落ちしたと同時に、ここに日本の中小企業のヒントになるものがたくさん落ちている気がしています。

キーワードは「狭く深い」ですね！