フローは超集中の結果として生まれる

フローやゾーンについて知りたくて、『超人の秘密:エクストリームスポーツとフロー体験』を読了!

死と隣り合わせの危険に挑むエクストリームアスリートたち。本書ではとてつもないチャレンジをした伝説的なサーファー、フリークライマー、スキーヤー、カヤッカーなどが登場しますが、彼らはただの命知らずなのか?それとも、常人にはない「何か」を備えているのか?

その「何か」こそ、スポーツ界では「ゾーンに入っている」と言い、研究者たちは「フロー状態」と呼ぶもので、本書は「フロー状態とは何か?」「どうすればフロー状態になれるのか?」を探求したものでした。

そして、なぜエクストリームアスリートたちなのか?

それは、フロー状態になるためのキーワードが「集中」、それも、かなりの「超集中」だからだそうです。エクストリームアスリートのような極限のリスク下にある人は「超集中」せざるをえない状況にあり、だからこそ、その結果としてフロー状態になりやすいのだとか。

例えば、瞑想なども集中力を高めるために有効と言われていますが、時間がかかる瞑想に対して、エクストリームスポーツに臨むアスリートには瞑想のようなプロセスが不要で、一気にフロー状態になります。あるエクストリームアスリート曰く、「私は近道を通っているんだ。」ということらしいです。

つまり、エクストリームアスリートたちは、フロー状態になるか、死ぬか、という厳しい選択の中で、最高の気分になりながら、同時に最高のパフォーマンスを実現できるという最適な意識状態(フロー)でチャレンジをしているというのです。

ちなみに、本書によると、エクストリームアスリートでなくとも、誰でもどこでもフロー状態になることはできるそうで、フローの力を借りてパフォーマンスを高め、イノベーションを加速させている人はいるのだと。。また、QOL(Quality of Life)の観点からみて、日常生活でフロー状態になる機会が最も多い人が、一番幸せということも書かれていました。

僕自身は「無心」と「フロー状態」は一緒なのか?という観点で本書を読んだのですが、無心をゼロ・マインドセットと読み解くと、無心になる(無心になろうとする)ことで結果的にフロー状態になりやすくなるという流れが自然なような気がしました。

実際、マインドセットに関して本書では、「速く走れる(レーシング)ドライバーというのは、何があってもゾーンにいられるドライバーである。ドゥエックは、この能力にはマインドセットが重要な役割を果たしているのではないかと考えた。」と、マインドセットの専門家として有名なスタンフォード大学の心理学者キャロル・ドゥエックさんの話も出てきました。つまり、成長型マインドセット(Growth mindset)がフロー状態の元になっているのでは?ということだそうです。

ところで、人には言っていませんが、実は最近、抜刀術の稽古をしているときに、巻藁を前に真剣(刀)を構えた瞬間に周りの音が聞こえにくくなり、自分の意識が目の前の巻藁だけに集中していくことを自覚しています。この本を読みながら、もしかしたらこれは「フロー状態」に近いものなのではないか??と思ったりして、、

本物の刀は確かに危険で、集中しないと大怪我をする可能性があるので集中せざるをえません。また、刃筋とスピードが合わないと巻藁がうまく斬れないので、斬ろうとする箇所にかなり意識を向けます。つまり、そこには「フロー状態」に入りやすい状況があるのではないかと思うのです。

来週の稽古の時、「フロー」を意識してみようかな。。。

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Keiichi Toyoda Official Website

株式会社スパイスアップ・ジャパン(代表取締役)/神田外語大学(客員教授)/レインボータウンFM(ラジオパーソナリティ)/NPO留学協会(副理事長)/グローバル人材育成/海外修羅場研修/ポジティブ・リーダーシップ/変革マインドセット/アルゼンチン育ち/上智大学卒業/IE University(スペイン)卒業/合気道/翡翠流抜刀術/新陰流兵法/著書『とにかくすぐやる人の考え方・仕事のやり方』など19冊