『戦争にチャンスを与えよ』を読了!

戦争の目的は平和をもたらすことにある!

戦争が凍結されてしまえば、平和は決して訪れない!

先週5日間は、神田外語大学グローバル・リベラルアーツ学部「海外スタディ・ツアー2.0」で、パレスチナのJICAやエルサレムのヘブライ大学とオンラインで繋いで、現地の歴史、文化、課題などを学びました。

あまり知識のなかった私自身、学生たちと一緒に学べた5日間でしたが、2日間ヘルプにやってきてくれた同僚の上野太祐先生が「豊田さん、パレスチナ問題や世界の対立について考えるなら、『戦争にチャンスを与えよ』を読んでみたらいいですよ」とお薦めしてくれたので、早速読んでみました。

「戦争を止めるために介入するということは、戦争の疲弊による平和の到来を阻害することになる」という主張は、ニッコロ・マキャヴェッリの『君主論』にある「どんな手段や非道徳的な行為であっても、結果として国家の利益を増進させるのであれば許される」にも通じると思いましたが、自分自身が被害の当事者でなければ、なるほど、、、と思うかもしれないけど、果たしてそんなクールに納得できるものでもないよなーと思いながら読みました。

パレスチナの難民問題に関しても、国連パレスチナ難民救済事業期間(UNWRA)の活動によってパレスチナ人が人工的に一箇所にとどめ置かれてしまうことで永続化してしまっているという指摘。もしかしたら、そうなのかも、、と思いつつ、先週聞いたパレスチナ人の話を考えると、じゃあ彼らはどうしたら?という思いを持たざるを得ませんが、本書の「遠隔地のほとんど知らない国への介入は、たとえ善意に溢れていても恐ろしい結果を招くだけなのである。」という言葉に、対立という課題を解決することの難しさを考えさせられます。

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Keiichi Toyoda Official Website

スパイスアップ・ジャパン(代表取締役)/神田外語大学(客員教授)/上智大学(非常勤講師)/レインボータウンFM(ラジオパーソナリティ)/NPO留学協会(副理事長)/グローバル人材育成/海外"殻破り"研修/ポジティブリーダーシップ/変革マインドセット/アルゼンチン育ち/上智大学卒業/IE University(スペイン)卒業/合気道/翡翠流抜刀術/著書『人生を変える単純なスキル』など全19冊